サラリーマンは定年退職して、フリーターとなる
「サラリーマンは定年退職して、フリーターとなる」
サラリーマンの最大の問題点のひとつは、定年退職してしまうと、定期収入が途絶えてしまうということだろう。
自営業・自由業、経営者といったインディペンデントなカテゴリに属する人であれば、実質的には定年退職はない。望めば、死ぬまで働き続けることができる。能力的にどうなのかは、個々人によるだろうが、通常であれば定年退職して引退生活を送っているであろう70すぎの方がバリバリに働いている姿、仕事に生きがいを感じている姿を見ると、働き続けることが人生にハリを生み出すようにも思える。
加えて、長年の蓄積がもたらす効果によって、年をとればとるほど、収入が上がる傾向にあることも事実であり、定期収入と収入増加の効果で、収入的にも良好な結果となりやすい。
一方で、サラリーマンは半強制的に引退させられてしまう。そうなってしまうと、定期収入は失われる。年金を別とすれば、実質的には無収入になってしまうというわけだ。
これは非常に大きな問題といえる。
なぜならば、死ぬまでの数十年間を無収入で過ごすことができなければならないからだ。つまり、それまでの人生で預金などのかたちで、準備をしておかなければならないのだ。
加えて、定年退職後にどこかで働こうと思っても、就職は困難であるのが現実だ。つまり、サラリーマンは定年退職すると、フリーターになってしまうのである。
安定した収入が確保されるように見えるサラリーマン。
仕事をする一方で、定年後の人生をすでに考えていなければならない。
インディペンデントな人生とサラリーマンの人生。
どちらが安定していて、どちらがリスキーなのだろうか。