稀に見るカス本

稀に見るカス本。

あまりにカスな本なので、ブログに書いてしまった。

普段はあまり毒を吐かない自分がついつい毒を吐いてしまうのだから、とりわけカスな本であることがわかる。

それは下記の本。

父さん、僕は金持ちになりたいんだ。 マルク・フィオレンティーノ (著)

内容(「BOOK」データベースより)
銀行投資家としてフランスで有名な著者が、17歳の息子から不意に受けた相談―「僕は金持ちになりたいんだ」。金がすべてではないと思っていても、子供の夢を応援するのは親の務め。経験・手法をやわらかく噛み砕き、愛する我が子の向上心を育んでゆく。「そもそも、いくら持っていれば金持ちか?」から始まるハートフルでウィットの効いた対話は、お父さんも息子世代も楽しく読めて経済感覚を磨けます。

という内容だと書いているのだが、正直な感想は、

『銀行投資家としてフランスで有名な著者が語る、自慢話』

細かく言うと、アマゾンのレビューにまさに的を射た指摘があったので転載。

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「金持ちになる方法論」を期待してこの本を買ってしまった。失敗した。この本のテーマは「金持ちになりたい息子への父親からの愛情」である。投資の考え方なども出てくるが、会話の中で整理されずに触れている程度なので、印象に残らないし、それが目当てなら他の本を読んだほうが良い。

フランス特有の事情や人物が出てくるのだが、この辺はまったく事情を知らない人は読むテンポを落とす原因になるし、日本人には意味が無い部分が多い。

さて、面白さという点で評価してみるが、90%ぐらいはピンとこない会話を延々と続けている。ラスト10%ぐらいで多少盛り上がるが、そこまでが冗長すぎる。正直、この本を日本向けに訳した意味が理解できなかった。

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上記の指摘は自分の感想とピッタリで。

たしかに90%くらいは的外れな会話を延々と続けているんですよー!!!!

なんだこれは???という感じ。

たくさんの本を読んできて、カス本を避ける能力が高まったと思ったのだが、ひさびさにカス本にヒットしてしまった。

認定します。